「学園に着いたはいいけど、でか過ぎないか、ここ。」

そこには、レンガ造りのオシャレな学校があった。



私はブレザーのポッケに入っているスマホを取り出し、検索ワードに「桜ケ丘学園」と入れた。



そこには。



【桜ケ丘学園】

男子のみ入学可。
創立180年。
学園長は佐々木真人。
制服は基本ブレザーだが、私服でも可。
全寮制。




やっぱり、真人さんが学園長なんだ…。

はぁぁぁ、私女の子なのに…。

まぁ、決まったことはしょうがない!

「がんばるぞー!おー!」






「お前、校門の前でなにやってんの?」


「あ、え、えっと」

やばい!男の子来た!ど、どどどどうしよう!!!??

「お前、1年?」

「あぁ、は、はい!そうです!1年の佐々木あずきです!」

「ふぅん、あずき、ねぇ。可愛い名前だな、お前女みてぇ。」

いや、れっきとした女の子です!って言いたいとこだけど…言えません。

「あ、あ!き、君はなんて名前なんですか?」

「1年。成瀬、徹。」

「な、成瀬くん!これからよろしくお願いします!」

「……。」

む、無視ですか!?まぁ、いいや。

「あ、早くいきま、せんか?」

「スタスタ」

えーーーー!



なんかもう玄関口だし!!!


だから、やなんだよーーーー!!