あと3日しか残ってない。
今日は普通に学校に行ったが、行かなければよかったんだ。
朝の時点で気が付くべきだった。
朝から体調は良くなかった。あの鈍感な詩織に心配されるくらいだ。
その状態で学校に行き、普通に授業を受けていたときだった。
「はぁ、はぁ。うっ、ふぅ。はぁ。」
これはちょっとやばい。
「玲菜ちゃん大丈夫?」
前の席に座っている詩織が小さな声で聞いてきた。
「いや、やばい。保健室行ってくる。
先生に言っといて。」
「わかった。気を付けてね。」
ガラガラガラッ!
やばい。これはマジでダメなやつだ。
「はぁ、はぁ。」
胸が苦しい。心臓が痛い。
保健室に行くのには階段を下りないといけない。でも、そんな余裕はない。
このまままっすぐ行けば職員室だ。そこに行こう。
ガラガラガラッ!
「はぁ、はぁ。この、大学、病院の…医院長…を、はぁ、呼ん、でもらえ…ます…か?はぁ」
「え、えぇ。わかったわ!」
戸惑っていたが、迅速な対応をしてくれたおかげで倒れる前に孝介先生が来た。
そのまま、大学病院に運ばれた。
「はぁ、無理はするなと言っただろう。」
「ごめん。でも、あと3日。
明日にはけりをつける。」
「わかった。入院の準備しとくぞ。」
「うん。ありがとう。」
その日は、詩織に連絡をして病院に泊まり、次の日の朝、家に帰った。
家に着いた時には9時を過ぎていた。
詩織はもう、学校に行ったみたいだ。
詩織のことは水神に任せたから大丈夫だろう。
もし、詩織に何かあれば水神を許すことはできない。
詩織は学校にいるから、今のうちに計画の準備をしよう。
準備が終わったら学校に入院のことを言いに行こうと思っている。
計画は明日の朝に実行する。