___8月5日、晴れ。
「そう言えば。」
「「「ん?」」」
「海たちってクラスどこなの?」
「俺と雷ちゃんは3組だ。」
「俺は1組。」
「へぇー……って、1組っ!?私と一緒だよ!」
「知ってる。」
「えっ!?どうしよう!私知らなかったよー!!」
「当たり前だ。俺は入学してから1度もクラスには行ってない。」
「…何で?」
「さゆみ、知らないのか?」
「何が?」
「蓮はこの学校で唯一首席で入ってるんだ。」
「すごいっ!」
「首席の奴には、特権として1年間授業料免除。それに加え授業を受けなくても学校に来るだけで出席扱いになるだぜ!!」
「へぇー、だから会ったことなかったんだ。」
「そういうことだ。」
「じゃあいつもどこにいるの?」
「ここ。」
「屋上?」
コクッと頷く蓮。
「俺と蓮と雷ちゃん3人でいつもここにいるんだぜ。」
「えっ?海と雷も?」
「コイツらはただのサボリだ。」
「留年しないように調整はしてるぞっ!!」
「…いいの、それ?」
「いいんだよ!俺らは所謂『野良猫』みたいなもんだからなっ!」
「………(猫)…」
「何考えてる?」
「_…ただの『野良猫』って言うより、『反抗期の野良猫』って言う方がしっくり来るようなー…特に海が(ボソッ。」
「何で俺なんだよ?」
「………小さいから。」
「「………」」
「~っ、さ……さゆみの方が小せぇだろーがァァァァァ!!」