side 尊


囲まれてしまった。
前、後ろ、右、左.....
あぁ、どこを見ても汚い顔ばかり

せっかく、せっかく逃げ出せたのに
またあんなとこに戻されるのは嫌だ!

「そろそろ帰ろうか?餓鬼のお遊びに付き合ってられるほど暇じゃないんだよね。」

男たちの内の一人が
尊の腕を掴む。