翌日、いつもより早い時間に登校してきたあたしは、弘樹が来るのをソワソワと待っていた。


「おはよーマキ。今日は早いんだね」


投稿してきたマナにそう声をかけられても、返事をする気にもなれなかった。


教室の入り口を睨み付けるように見ていると、ようやく弘樹がやって来た。


柚香も一緒だ。


一瞬迷ったけれど、あたしはすぐに弘樹へ声をかける事にした。


「弘樹、ちょっと話があるんだけどいい?」


そう言うと、弘樹はパッと頬を赤らめた。


それを見た柚香が俯く。


「柚香ごめん。すぐに戻るから少しだけ弘樹と話をさせて」


「うん、わかった」


柚香は笑顔を見せていたけれど、それはとても切ない笑顔だった。