「…そっか、じゃあ陸くんとはもうただの友だちってことになったんだね」


「うん、伝えるのにちょっと緊張しちゃった」





購買帰りの昼休み、麻美に陸とのことを報告して、

そっと息をつく





「…星川さんにも、言わなきゃな」





『陸先輩に幸せになってもらいたいんです』




星川さんごめんね、私じゃその役は無理になっちゃったんだ。




「ちー!」


「うわっ!」




いきなり背中を軽く押されて、びっくりして振り返る


私のことそう呼ぶのは1人しかいない




…もう、何やってんのよ!




「陸!危ないよっ」




購買の袋をぶら下げていつものようにニカッと笑う