高校を中退してから
やりたいこともなく希望もなく
息をしてるだけの毎日を送っていた。


『ミカちゃんロング入ったよ』

「はーい」

18になった時
手っ取り早く稼げる割のいい仕事
そんな言葉に騙され知り合いの人の
経営する風俗店に勤務することになった。
そのままずるずると夜の街に染まった。

店舗を行ったり来たきりして
今のお店に収まった。
『ルージュ』所謂デリヘルのお店。
ここではわたしは『ミカ』。
今日も笑顔を貼り付けお客様の元に送られる。


「お久しぶりですねっ。来てくれてありがとうっ。」

ホテルに入ってすぐ馴染みの客に抱きつく。
最初はわからなかったが今じゃ慣れたものだった。