「…………………」
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特に話すこともなく、目の前の水槽を眺める。
どデカイエイが通り過ぎ、サンマの大群が通り過ぎる。

右側の少し小さな長細い水槽にはクラゲが浮いていて、光によってぼんやり光るクラゲがふよふよしている。

どの水槽も幻想的だ。
サメなどのダイナミックで都会では水族館の目玉となるような生き物はいないけど、その代わり静かでいい雰囲気がある。

みんな違ってみんないい、というやつだ。