バッと嫌な汗をかきながら起き上がる



『…ゆ…め…?』



嫌な夢…思い出したくない現実…



『やめやめ』



自分を落ち着かせる為にお風呂に向かう



『ふぅー』



お風呂を出て携帯を開き時間を見る



時計は9:00を示していて遅刻だなぁなんて呑気に思う



PULLLL



滅多に鳴らなくなった電話が鳴る



電話を掛けてくる相手なんて分かってる



『……はい』



「はぁ。やっと出た…」



安心したように呟いた相手は速斗



『…ごめん。風呂入ってた』



「そうか。今何時だか知ってるか?」



『……9時』



「今日は何曜日だ?」



『……水曜』