そして、次の日……







「おはようございます」




薬局に入ると同時に、矢沢さんと南さんの話し声が聞こえてくる。




「昨日のアスール、惜しかったみたいだね?」



「そうなんすよ。

やっぱりボランチが駄目ですね。

小沢~、戻ってこーい」




その会話にまたまたビクついてしまう。





一晩寝ても、そんなに状況は変わらなかった。

あたしは「小沢」に過敏に反応し、樹さんを思い出してドキドキしてしまう。

そんなあたしのおかしな様子に気付いたのは、意外にも鈍感だと思っていたイケメン薬局長の矢沢さんだ。