お付き合いする事になりお店を出る前にお手洗いに行き戻ってくると会計も済んでおり、待っててくれた守さんと手を繋いでお店を出て少し離れた所に停めた車まで歩く。


「守さん、会社ではお付き合いについては黙ってた方がいいですよね?」

「ん?別に隠す必要ないよ?そう間を置かずに結婚したいと思ってるし。」


さっきのお付き合い発言以上にサラっと流せない一言を言われた気がするんですが?!

「えぇっと、守さんのご両親はこんな天涯孤独の何処の馬の骨か分かんないような小娘がお嫁さんで大丈夫なんですか?!」

思わず聞くと

立ち止まりコツンと額同士を合わせてきた


「洋子は洋子だし、僕の大切な人だよ。家は代々恋愛結婚だから反対なんてされないさ。むしろ早くイイ人連れて来いって言われてるくらいだから喜んでくれるよ?」


そう言うと額を離して微笑んでくれた。


歩く道すがら有名ブランド店の前を通った時

「そうだ、洋子がこの関係に迷わないようにしっかり印付けとこうか。」

そういうが早いかお店に向かってく守さん


「えぇ??印って何買うつもりですか?!」

思わず聞くと


「え?エンゲージリングは時間かかりそうだからとりあえずペアリングでも買おうと思って。」

あっけらかんと言われてるうちにお店の中到着。


こんな有名ブランド店は場違いだよ。

恐れおののき縮こまってると

「ほら、見てごらん?どんな形で、どんな色がいい?」


目の前のショーケースにはいろんな色したいろんな形の指輪がある。