水野くんの話を聞いてから、結構時間が経った。
そろそろ勉強開始と行きますか。
いつまでもこの状態ってわけにも行かないし。
私は水野くんから離れ、再び机越しの向かい合わせになった。
「水野くん、そろそろ勉強始めよう?」
「……。」
「み、水野くん?」
水野くんは座ったまま、じっと私の方を見ている。
「やめちゃうの…?」
「へ?」
「頭…なでなでするの。」
「!?!?」
いや、あなたどちら様?
わたしこんなに可愛い男の子家にいれたつもりないんだけど。
やばい。このままだと心臓が破裂する。
とりあえずわたしはこのドキドキを抑えるため、近所のコンビニにお菓子でも買いに行こうと立ち上がった。