ケータイ小説 野いちご

幕末にタイムスリップさせられました!?弐〜新選組と殺し屋の僕〜

感情
藤堂 平助

「山崎さん、失礼します。」



「あぁ、大神君か。どうしたんや?怪我でもしたんか?」



「いえ、藤堂さん達の様子を見に来ました。」



「そうやったんか。じゃあ俺が戻るまで少しここを任せてもええかな?土方さんから仕事を頼まれてるんや。」



「はい。大丈夫です。」



「ありがとうな。じゃあちょっと町に出てくるわ。」



山崎さんは、僕に手当ての仕方などが書いている紙を残し、医務室を颯爽と去っていった。



治療は全部終わったって言ってから、特にすることはないよね。



藤堂さん達、寝てるみたいだし。



それにしても、生き残ったのはたったの3人か……。



正直、もう少し生き残ると思ってたんだけどな。



死んだ7人は生きることを諦めたか。



京極の強さを見て勝てないと悟って。



でも、それは結果的に僕も同じだ。



京極を殺すって言っておきながら、結局は空との思い出が邪魔して殺せなかったんだから。



「はぁ。僕っていつからこんなに弱くなったんだろ。情けないなぁ…………。」



「何言ってんだよ。お前俺より強いだろ。」



寝ていたはずの藤堂さんが目を開けて少し拗ねたように僕の方を見た。



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