ケータイ小説 野いちご

幕末にタイムスリップさせられました!?弐〜新選組と殺し屋の僕〜

感情
甘い毒

屯所に戻った僕は寄り道せずに副長室に向かった。



土方さん、副長室にいるかな。



いたらまず、今日の事について土方さんにお礼を言わないと。



土方さん、僕のことを守ってくれたみたいだし。



「土方さん、失礼します。」



深呼吸をして襖を開けた僕を待っていたのは、顔を真っ赤にして僕の着物を持っている土方さん。



怖い顔をして待っていると思っていたのに、まさかこの顔でくるとは思わなかった。



やっぱり京極のことを怒ってるのかな。



僕はそんな事を考えながら土方さんの前に座った。



よし、1、2、3、でお礼を言うぞ。



1、2、3……!



「あの!土方さ」



「誠!お前なんだこの着物は!!」



…………はい?



着物?京極の事じゃなくて??



ていうか、僕の勇気を無駄にしないでよ。



せっかく勇気を振り絞ってお礼を言おうとしたのに。



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