現在 7月


「久川さん!207号室の患者さんの血圧をお願い!」


「はい!すぐに行きます!」


私、久川歩保(ひさかわ あゆほ)(26)は看護師として病院で働いている。


毎日、忙しいけどとても充実してる。


「原田さん、血圧はかりましょうか。」


いつも私は病院にいる患者さんの血圧をはかったりしている。


「久川さん、いつもありがとうねぇ。」


患者さんから、ありがとう。て言われるとこの仕事やっててよかったて本当に思える。


何をやっても自信が持てなかった私を、あいつが応援してくれたおかけだ。


そう、私の彼氏の笹江圭太(ささえ けいた)のおかげ。














お昼の時間になり、私は自分で作った弁当を広げた。


すると‥



「久川さん、お疲れさまです!隣いいですか?」


後輩の看護師の神田咲希ちゃんがやってきた。


咲希ちゃんは看護学校を出て3年目の看護師さんだ。

すごく明るくて面白い子だ。


「うん。いいよ。」


私は咲希ちゃんとお昼を食べることにした。


「ねぇ、久川さん聞いてくださいよ!!篤志!!」


私はいつも咲希ちゃんの彼氏の愚痴を聞いている。


「ちょっとひどくないですか?」



咲希ちゃんにとっては腹の立つことなのかもしれない。だけど、喧嘩できたりすることが私には、とても羨ましく思う。



「そうだね。でも咲希ちゃんもそんなに怒っちゃ駄目だよ。血圧があがるよ?」


「言うことがやっぱり看護師ですね!安心してください、血圧はいたって正常なので!」


咲希ちゃんが胸を張って言う。



「そういえば、久川さんも彼氏さんいるんですよね?」


ドキッ 心臓が高鳴る。



「う‥うん。まぁ‥」