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「は……?」

「じゃ、そういう事だから!お前も精々頑張れよ」



いや、どういう事だよ。
藤井お前、本当にふざけんなよ。

藤井に告白した日から早1週間が経った、夏休み目前の今日この頃。


こんな早々に心が折れるとは思ってなかった。


たった今、藤井の言動で何とも言えない複雑なモヤモヤが私を支配した。

なぜなら藤井が、人の決死の告白をあんな笑ってくれたあの藤井がだよ??

中学のとき同じクラスだった立花くんに誘われて、なんと明日 合コンに行くことになったって……。


しかも『夏乃〜、俺にもついに彼女が出来るんじゃね?今年のサマーバケーションはお前の暇に付き合ってやれなくなるかも。……悪しからず!』って言葉と共に私の肩にポンポンと手を乗せて、


挙句、捨て台詞に『お前も精々頑張れよ』と来たもんだ。


何がサマーバケーションだよ。ふざけんなよ、藤井。サマーバケーションが来る前にプールにでも沈めたろか。あん?


本当に嫌になる。
そもそも、少なからず藤井を好きだって言ってる女の子に対して、その報告から捨て台詞に至るまでの言動全てがおかしいと思うわけ。