「はぁ?絶対いや!なんで俺がそんなこと!」


「お願いっ!この通りだよ飯田快くん!君しか頼れる人がいないんだ……!」


近くのファーストフード店に寄って、私は飯田に頼み込む。


「なんで俺が、如月先輩の連絡先なんか聞かねーといけないんだよ」


飯田はそう言って、私が奢ったばかりのコーラをスコーっと飲んだ。


だって、気付いちゃったんだ。あの如月先輩と大の仲良しである野村先輩の知り合いの飯田なら簡単に聞き出せるんじゃないかって。


「だって、飯田、野村先輩と仲良いじゃん」


「どうみたらあれが仲良く見えんの。流星さんが勝手にいじってくるだけだから。それに、流星さんバカなくせに勘はいいから色々バレるし」


飯田が後半濁しながら話す。


「色々?」


「あー、とにかくめんどくさくなるからいや。っていうか、俺に礼したくて奢ってくれたんじゃーのかよ。もしかして、俺を利用する口実か」


「うっ、」