「……死んじゃいそう」


「お疲れ〜。ほら!澪南様特製弁当だぞ!早く食べろ桃!」


お昼休み、学校の中庭でみっちゃんと一緒に座ると、みっちゃんがそう言って風呂敷を解いてその中から重箱を出してきた。


だがしかし!


「みっちゃん……私は今胸がギュンギュンで食事が喉に─────」


「パッカーン!桃が転んでまで頑張った甲斐があるぞ?私のこんなに手の込んだ飯が食えるんだから」


─────じゅるり。


グルルルルル。


食欲と胸キュンは別だったようで。
みっちゃんの手作り弁当を目にした瞬間、大きくお腹が鳴った。


「体は正直だな」


「うへーん!でも嬉しいよみっちゃん!本当にありがとう!こんなにたくさん!食べられるかな?!」


キラキラしていてどれも本当に美味しそうなお弁当。みっちゃんが取り皿を私に渡してくれ、それから水筒のお茶を紙コップに注いでくれた。


なんてできる友達なんだ。
嫁にもらいたい。