「柚月、おはよう」
「……お、おはよう」
本当に毎日、彼方は私を迎えに来るようになった。
あの無気力な彼方はいったいどこへ行ってしまったのか。
「一色、お前なんか最近変わった?」
なんてクラスのみんなにも言われるほどだ。
「柚月、売店にパン買いに行ってくるけど……ついでに、何かいる?」
「え、売店なら私が」
「柚月はここで待ってて……俺が行くから」
お昼休み、いつもなら私が買いに行くところを、今日は自分が行くと彼方はなかなか引き下がらない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…