ケータイ小説 野いちご

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君が見せてくれた、私の世界

帰国
白鷺 想世架

「そよ。着いたよ。」


「…うん。」



15年ぶりに、私は日本に来た。


日本の空気を吸うのは…3歳ぶり。



「体調は平気?」


「うん。大丈夫だよ。」



アメリカからの長いフライトの中、疲れていた私は寝ちゃってて。


気がついたら、既に日本に着いていてこれからパパとママと一緒に、今日から住む新しい家に向かっていた。



「楽しみね、新しいところ。」


「あぁ。
そよのために、バリアフリーにしてあるんだ。」


「そうなの?
よかったわね……そよ?」



バリアフリーの新しい家の話で盛り上がるママとパパを横目に、私は窓の外を眺めていた。


…日本で、やっていけるかな。


こんな身体じゃ、学校に行ったって迷惑かけるだけだし…いじめられるかもしれない。


アメリカにいた時は、ホームスクールで家で勉強してきてたからそんな心配もいらなかったのに…。



「そよ、着いたよ。」



しばらく車を走らせると着いたみたいで、パパが歩けない私を抱き上げた。




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