「帰えっか」 教室を出てくる複数の足音が聞こえた。 やばい、隠れなきゃ。 私は柱が少し出っ張ったところに隠れた。 陽介達のガヤガヤとした話し声が徐々に遠くなっていき、聞こえなくなった。 私は安堵と落胆が五分五分くらいの大きなため息をついた。 わかってはいたけど、ダイレクトに言われると辛いわ。