ケータイ小説 野いちご

桐谷高校殺人投票

話し合い

「投票時間までには戻って来るだろ」


彩が出て行った教室のドアを見て、大和がそう言った。


戻らなければ木っ端みじんだ。


きっと戻って来るだろう。


「それより、1つ提案があるんだ」


そう言ったのは裕司だった。


裕司の顔は青ざめていて、さすがに冷静なままではいられていない様子だった。


けれど、今までの経験があるからみんな裕司の話しに耳をかしていた。


「あんな映像で判断するのはやめた方がいいと思うんだ。あの映像はみんなの気持ちを混乱させるだろ? そんなの、おかしい」


「あたしも、そう思う!」


サツキがすぐに賛同した。


続けて裕司が必死で説明する中、梨央が「はぁ?」と、声を上げた。


悠を殺してしまってから初めて発した言葉だった。


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