最後に覚えてるのは煌に会った後、お腹が痛くなった所まで。
その後のことは覚えてない。
気付いたら病院のベッドにいた。
体が鉛のように重くて
指1つピクリとも動かない
まるで魂が抜けたかのような
それなのに意識だけはハッキリしていて、これだけはしっかりとわかった。
「これで手術は終わりです。肉体的に負担が大きいと思いますのでこのままここで夜を明けてくださって結構です」
「今回は本当に残念でしたが、二度と妊娠が出来なくなるわけじゃありません。また次があります」
やっぱり、いなくなっちゃったんだ………