部屋の中に入って何分経ったのだろうか。 どちらからとも話を中々切り出すことが出来ず、光瑠との空気がものすごく重い。 「あ、のさ?お腹空かない?なんか作ろうか?」 耐えられず気分を変えようと咄嗟に思いついたのがこれだ。 緊張感のカケラもない。 「いや、いいよ」 私の努力も一瞬で散ってしまった。