ケータイ小説 野いちご

雨の日の水曜日

プロローグ



息苦しくて目が覚めた。

目を開けると、近くに母さんの顔があった。なにしてるんだろう、と思っていると母さんが何か言っているのに気づいた。

「ごめんね……ごめんね……」

謝られている理由がわからなくて、ぼんやりとする頭で必死に考えるがやっぱりわからなくて、視線を巡らせたとき、視界の隅に手が見えた。

あぁ、首を絞められているんだと思った瞬間、父さんの怒鳴り声がして、なぜか急に恐怖が込み上がってきた。


それからはよく覚えていないが、多分母さんの肩を突き飛ばした。棚に当たって、変な音がした気がする。そしたら母さんは、起き上がらなかった。


確かそれは、雨の日の水曜日の、朝だった。


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