「 ねえ花〜 、どうしたらいいの … 」
今悩んでるのは私、佐伯 茉優 。
「 もう忘れなってあんなやつ 。」
と、ちょっとサバサバしてるのは私の親友の岡田 花 (おかだ はな) 。
絶賛夏休み中に悩んでいる私に付き合ってくれている。
そして私が何に悩んでるのかというと、
「だって割と好きだったんだもん…」
振られました。実際告白はしてないけど。
「あいつに彼女できるのなんて時間の問題だったじゃん。あの2人仲良かったし 」
「 そうだけど…でも好きだったの!」
「 はぁ…。
茉優は色恋沙汰が多くて本当疲れる。」
ふんっ、ごめんなさいね!
確かに自分でもそう思う。
すぐ気になる人ができて、そこから好きかそうじゃないか決めて。
わかってるんだけど直らない。
でも出会いがあるかって言われたらそうでもない。
まずそんなに男子と話さないし。
「 どこかに出会いないかな〜 」
何気なく言ったこの一言 。
これが自分の高校生活を変えるなんて思ってもなかった。
「 このチャットアプリ知ってる?」
花がこんなことを言ってくることも。