「春崎さん口にクリーム付いてるよ?」

「わっ!本当だ!」

1人の友達として、ヒロインの脇役の1人として。

私は今日もこの三人と笑いあっている。

雄輝はまだ春崎さんのこと諦めないって言ってたなぁ。

2人の王子様に好かれたお姫様は幸せに幸せに暮らしました。

もし、これが春崎さんの物語だったらこんな終わり方をするんだろうなぁ。
なんて、頭で少し想像して頬を緩ませた。

「おい真尋!
それ俺の食いもんだろ!」

「よそ見してんのが悪いんでしょーが!」

私と凌の口喧嘩を止めるかのように雄輝は凌の口の中にパンを押し込む。

これからも、凌の幼馴染みの親友として、凌と春崎さんの幸せを見守り続ける。

だから、この幸せを壊さないでね?カミサマーーーーー。


ーヒロインのあの子と脇役の私endー