ケータイ小説 野いちご

なまえをよんで

なまえをよんで

翌日ー。

俺は、東京タワーが見える小さな公園のベンチに座っている。

会社は休んだ。

年休はたくさんある。

いつも使わないで捨てるんだから。

俺がいなくたって会社は回る。

もっと早くこうすれば良かったんだ‥。

今朝、咲にLINEを送った。

『プロポーズした場所で待ってます。
咲が来るまで、いつまででも待っています。』

なかなか口を割らない勇太にしつこくしつこく電話して、やっと咲が勇太のアパートにいるとわかった。

そうだろうとは思ってたけど、確証が欲しかったから。

咲は、東京にいるー。

『俺も亜美ももう大きいし、離婚するならしてもいいよって母さんには言ったから。』

電話口で、勇太が恐ろしい事を口にした。

まさか、咲は離婚まで考えてるのか?

結婚記念日を忘れたくらいで、それはあんまりだろう。

『あ、母さんが離婚したいって言ってるわけじゃないからね。
母さん昔から、父さんの悪口絶対言わないから。
母さんモテるし、父さんと別れたってすぐにいい再婚相手見つかるだろって俺が言ったんだよ。』

へへッと勇太が笑う。

余計な事を‥。

結局子供達2人とも、母親の味方って事か。

どんだけなんだよ、俺‥。


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