ケータイ小説 野いちご

Designer Baby

#2

ーside愛ー



「話って…」




「4月に、健康診断をやったの覚えてる?」




「はい。」





「それで、X線写真に異常が診られた。」






「…え?」





異常って何?




たしかに、最近胸が苦しくなったり痛くなったりした事があった。




それに何か関係するのかな…。





「分かりました。
その病院に行けばいいんですか? 」





「そのことなんだけど…。」






「診断書を、提出すればいいですか?」





私は、不安を隠すことに精一杯で、城山先生の言葉を遮っていた。





すると、何かを察したのか城山先生は少しだけ険しい表情をした。





「いきなり、異常がみられたって言われて普通でいられる人はいないよ。


愛ちゃん…。


無理に、平然を装わなくていいんだよ。」






「やめてください。」





「え?」






「私のことは、あなたに関係ない。


私はあなたの世話になりません。


ですから、これで最後です。」






私は、封筒を持って急いで教室に戻った。







何なの一体…。





そもそも、あんな先生いた?






そんなことより…。






私は、屋上に向かう階段に座り、封筒の封を切った。






詳しい検査が必要です。






そう記されていた。







私は重い溜息をついてから、その病院を調べ電話をかけた。








「はい。城山総合大学病院です。」






「あの、診察の予約をしたいんですけど…。」







「分かりました。

あの、大変混みあっているので最後の診察になってしまうと思うんですけどよろしいですか?」





「何時頃になりそうですか?」






「そうですね…。

18時半くらいかと。」







「分かりました。
よろしくお願いします。」





考えても仕方がない。





起きてしまった事実は、変えることもできない。






むしろ、命に関わる病気ならそれでいいのかもしれない。







胸部X線写真って、心臓だよね。






希に、罪を償えっていうお告げなのかもしれない。






「そうじゃなきゃ、私は元々産まれてくることなんてなかったんだから。」

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