終電車の中で眠ってしまい目を覚ますと、
見知らぬ女性が俺の肩に頭を乗せてもたれかかるように眠っていた。



見ると黒髪ロングでかなりかわいい。



貞子とかの不気味な黒髪じゃなく、綺麗な感じ。



正直言って悪い気はしなかったので、しばらくそのまま乗っていた。



俺の降りる駅はまだ先なので大丈夫だろう。




二駅、三駅を過ぎ車両には俺と、
俺にもたれて寝ている女性の二人だけになった。



彼女はどこで降りるんだろう、起こしてあげた方がいいかな……



そう思った俺が体を動かしかけると、



「動かないで……」