すると、急に男の子はケラケラと笑いだす。


「はっ、ばっかじゃねぇの?

こんなの嘘コクに決まってんのに、本気にしてやんの。」


「嘘、コク?」


その子は何それというように聞き返している。


でも男の子はそんなのまるで耳に入ってないみたいで


「どうすんだよ。」

と叫んでいた。


するとどこに隠れていたのやら男の子が4人出てきた。


「馬鹿だね。
風見さんに本気で告白するやついるわけないじゃん。」


ひとりの男の子はそうしてその子を馬鹿にする。



その子は目に涙を浮かべながら教室を出ていた。












そうか、あれは昔の私だ。


私は、これ以上これを見ていてはいけない。

そう思うのに、何故かこの空間から抜けられない。