部屋に入って、荷物をテーブルを置く。

匠の部屋は 少し広めのダイニングスペースと多分奥が寝室。匠と長い付き合いだけど、初めて入った部屋。

意外にも 部屋は片付いていて モノトーンで纏められ かなり落ち着く。

「私 この部屋好き。すごく落ち着く。匠が全部チョイスしたの?」

「へぇ この部屋気に入った?置いてる家具は全部俺の趣味。そんなに気に入ったなら 鈴音越して来る?」

「……」

「鈴音が黙る時って、恥ずかしい時だろ?俺しか今居ないんだから…」

やだ……バレてる完全に。顔を上げられなくて 俯いていたら

「……」

体全部すっぽりと抱きしめられ

「すっげぇ可愛い。そんなの他のやつには絶対見せんなよ…ほら顔上げろ。キス出来ないだろ?」

ズルい、ズルい……
匠って 意地悪だ…
だけどね。

「私を匠だけのモノにして……そしたら引っ越し考えてもいい。」

匠の首に手を回して、私からチュッと匠の唇と気持ちにノックした…