午後1にメールが綾瀬から来ていた。綾瀬からのデートの誘い?

今まで 退社後は、綾瀬と水瀬と俺の3人でよく行く焼き鳥チェーン店での 飲みが多かったが、二人でとか初だ。今日は何処に行くのだろうか?

何かそわそわと定時を迎え、きりの良い所で仕事を終え 帰り支度をする。

「小西もう帰るの?今日早くない?デートとか?」

水瀬が聞いてくる。何故かニヤニヤしている気がするが…

「おう、たまにはな…」

と答えたものだから 水瀬が食いついて来た。

「えっ。本当にデートなの?へぇ~何処行くの?スゴく気になる…デートって事は彼女なの?」

いつになく 質問攻めだな…

「まぁそんなとこ。今は彼女じゃないかな?」

「小西から彼女の話とかレア過ぎてびっくり…」

「主任、ちょっといいですか?」

「えっ瀬野君。どうしたの?」

はいはい、水瀬と話してる俺がムカつくんだろ…瀬野は…

「じゃ俺帰るわ。お先~」

「お疲れ~小西頑張れ!」
「小西さん お疲れ様です。」

二人に見送られエントランスに急ぐ。
綾瀬と誰か男が話している…

「ねぇいつも断るけど何で?今日だめなら 明日はいい?」

チッ。お前誰だよ?綾瀬に触んなよ…
ん?俺ムカついてる?
えっ?え~~?

「お待たせ 綾瀬。こいつ誰?」

「今晩は。営業の杉田だよ。知らない?」

「俺が知ってるのは 営業なら冨田さんだけ。あの人は 尊敬出来る人だからな。」

「匠もう遅いよ!私、お腹空いたんだから 早く食べに行こうよ。じゃあ杉田さん お先に失礼します。」

「綾瀬ちゃん、俺また誘うからね♪ お疲れ様~」

何あいつ…綾瀬に相手にされてないって わかんない?

「匠 何で怒ってんの?」

何でだろ?
綾瀬が悪い…それだけは理解した…