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依月に本当のことを話してから、依月とは前よりも話すようになった。






今では仲のいい友達だ。






そんな依月から、ある提案をされた。






『男バスのマネージャーになったらいんじゃね?』






もちろん最初は断った。






だって、私なんかが役に立てるわけがない。






絶対迷惑をかけるだけだと思ったから。







でも依月は折れなかった。






『俺から先輩と先生に言うから心配すんな。きっとみんな迷惑だなんて思わねぇから。』






その一言に、気づいたら私は頭を縦に振っていた。






依月は、ほんとに先生と先輩に私のことを話してくれていた。






提案をされた次の日、依月は私に、



『前例がないため、分からない。だから1週間くらいマネージャーになってもらって、それから決める。』



と、先輩と先生の言葉を私に伝えてくれた。






流石にその日は何も持ってきていないから、また次の日から、ということになった。






そして今日、初めて男バスに行く。






私はジャージに着替え、私を待っていてくれた依月と一緒に体育館に向かった。