「…うわ、またその徹底ぶり再開されてる」



パーティーが始まって、スーツを着た三芳くんに出会った時の彼の第一声はそれだった。




「ここは学校ではないので」

「まぁ、本職発揮の場になっちゃうよね」


厄介だな、と声を漏らす三芳くん。




「ところで、彩葉ちゃん」

「?」


が、すぐに私に話しかけた三芳くんは、私の手を取りにこりと笑う。



初めて見たスーツ姿の三芳くんは、高校生ながらにきちんと着こなしていた。




「そのドレス、とっても綺麗だよ。俺が18になったら次は純白のドレスを頼むね」

「〜…っ!」


クスリと不敵に笑って私の甲にキスを落とす三芳くんに、赤面してしまうのはもう仕方のないことだと思う。


私が男性に免疫がないことも、自分のその周りを魅了する容姿も、全て分かった上でやってるんだ、彼は。