昼休みが終わって華絵ちゃんと別れ、あぁ今日も名前を呼んでくれなかったな、と思いながらデスクに戻る。




「うわぁ…」





やばいよ、完全に忘れてたよ、




机の上に積まれた大量の資料。



それと同時に



朝のことも、瀬津くん焦った顔もすべて思い出した。




さらにそれに加えて




『ごめんっ、今日半休とってん、あとの仕事頼むなっ』



『今日彼氏とデートやねん、お願いするわ〜』




『至急』



『急ぎで頼む』



『なるはやで〜』




いや、嘘でしょ。




この量の仕事をひとりでこなせと?





A. できない
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