どうして君は、あんな言葉を残して去ったのだろう。 燃えるような想いを胸の奥底に抱えていながら、伝えずにいられたのだろう。 贈られた和歌のように、私は君の想いに気づかなかった。 私も君への想いに気づかなかった。 気づいていたら、きっと君を引きとめたのに──。