カラオケでの合コンを日菜琉に見られてから数日。
日菜琉はあの日のことについて何も言ってこなかった。


次の日には何事も無かったように、呑気な顔で俺に弁当のおかずのリクエストを聞いてきて……。


あれこれ言い訳を考えてた俺としては、大きな肩透かしを食らったのだった。


まぁ、こっちにしてみれば変に詮索されてめんどくさいことにならなかったワケだし、ラッキーとしか言いようがない。



相変わらずこんな調子で、俺らの関係は何か発展するわけでもなくダラダラと過ぎている……はずだった。