「何だと?」

痺れた手もそのままに、ダンドリッジは振り返る。

「どこの馬の骨とも知れない貴様と、俺が戦えだと?」

ダンドリッジは鼻で笑うだけだった。

「馬鹿も休み休み言え。見た所、貴様は只の人間だな?そこの隠密のように武器も持たぬ…まぁそこそこ腕には覚えがあるようだが。それでも俺と相見えようなどと億万年早いわ。俺が隠密の斬撃の切っ先を僅かに掠めたからと、自分なら勝てると増長したか?のぼせ上がるのも大概に…」