天神学園。

屋上でリュートが型稽古をしている。

それを見かけた生徒達が、次々と声をかけた。

「リュート、他所の惑星の試合でベスト8くらいまで行ったんだって?」

「最低でも宇宙で8番目に強いって事だよな」

そう言って、背中をバン!と叩く生徒達。

「いやー、んなこたねぇだろ。まだ出てきてない奴もいるだろうし」

「謙遜すんなよ、どっちにしても宇宙レベルって事だろ?」

「天神学園もすげぇレベルになってきたなあ」

「お前、地球救えるんじゃね?」

男友達と、陽気に笑い合うリュート。

「……」

その様子を、古奈美は少し離れた位置から見つめていた。