別荘から歩いて20分

私たちは海にやって来た

「わぁ〜すごく綺麗ー」

沖縄の海は想像よりも綺麗だった

「ほんとーだ!なんか外国に来たみたい‼」

凛ちゃんは海を見て興奮していた

「よーし‼行くぞ!翔!」

「ちょ…おい!優斗‼」

翔くんの声を無視して優斗くんは翔くんの腕をつかみ海の方へ駆けていった

「元気だね。優斗くん」

梨華ちゃんが優斗くん達を見て言った

「うん。そうだね。あっ!そう言えば凛ちゃん達は?」

キョロキョロしてみると

あ!いた!

見てみると蓮くんと水を掛け合いながら遊んでいた

凛ちゃん達は相変わらずか

なんかとても羨ましく思っちゃう

「そう言えば、雪菜ちゃん、何でパーカー脱がないの?そのままだと泳げないよ?」

り、梨華ちゃん!

そこには触れてほしくなかったな…

「あ、え、えーと…それは…」

「もー!言い訳はいいから!脱いじゃえ‼」

梨華ちゃんがそう言いパーカーを脱がされた

わぁー‼どうしよう…

「………」

無言怖いよ

やっぱり似合ってない?

「か、かわいい‼雪菜ちゃんとてもかわいいよ‼」

え、かわいい?

そんなわけないよ

「私可愛くないよ」

スタイルよくないし、顔も小さくないし、いいところなんてないもん

「ううん、かわいいよ‼ほら、桐ヶ谷くん達を見てみなよ」

そう言われ翔くん達を見ると

あれ?

みんな顔赤い

もしかして熱?


「みんな顔赤いよ?熱あるならちゃんと休んでなきゃダメだよ」

私がそう言うと

みんなポカンとした

え?何でポカンとしてるの?

私なんか変なこと言った?

「はぁ…。これだから雪菜はあぶねぇんだよ」

翔くんが訳のわからないことを言った

『これだから』?

『あぶねぇんだよ』?

うーん…なんのことだろう?

これだからのこれってなに?

私が考えていると

「とにかく、雪菜ちゃんも入ろ?」

そう言い梨華ちゃんは私の手を握り一緒に海へ飛び込んだ