「今日は先週行った期末テストの返却をするぞー」

先生がそう言うとクラスが少しざわざわした

「じゃあ返却するから出席番号順に取りに来い。相田…」

次々に名前が呼ばれ全員に返却し終わった

「答えの紙は壁に貼っとくから各自見るように」

今日はテストの返却だけでおわった

「雪菜ー‼やったよ!赤点ないよ。これで一緒に遊べるね!」

凛ちゃんは赤点なかったことにおおはしゃぎしていた

私、梨華ちゃん、そして翔くんも赤点はなかった

よかった。みんなで勉強した甲斐があったな

「ねぇねぇ‼夏休みどこ行く?」

凛ちゃん、そんなに夏休みが楽しみなんだ

「んー、どこ行こうかなー」

二人で考えていると

「雪菜ちゃん、凛ちゃん、もしまだ夏休みの予定決まってないなら一つ提案があるんだけど」

梨華ちゃんがなにか思い付いたように言った

「え?なになに?なんかいいところあるの?」

凛ちゃんが興味津々に聞いた

「実はね、沖縄に私の家の別荘があって夏休みよく行くんだけど、今年は私の家族仕事が忙しくて行けないみたいなの。だからもしよかったら一緒に沖縄の別荘でお泊まりできないかなーって思って…」

沖縄に別荘!?

梨華ちゃんの家ってもしかしてお金持ち!?

衝撃のことに思わず言葉を失った

「いいね‼雪菜行こう‼」

え?でも沖縄に行くにはチケットとかいろいろ必要だよね

「でも、飛行機のチケット取ったりいろいろ買わなきゃいけないでしょ?そんなお金出るかどうか…」

「大丈夫だよ!飛行機のチケットは私の方で手配するし、雪菜ちゃん達はお泊まりに必要そうな物だけ持ってくれば平気。チケット代も要らないから」

え?チケット代払わなくていいの?

「大丈夫なの?梨華ちゃん」

すごく簡単にいうけどすごく大変なんじゃ…

「大丈夫だよ!私に任せて。」

梨華ちゃんが自信満々に言った

大丈夫かな?でも梨華ちゃんなら心配ないかもね

「分かった。じゃあ行こうかな」

私がそう言うと

「やった‼はじめてのお泊まりだー!」

凛ちゃんが跳び跳ねながら喜んでいた

「あっ、せっかくだから桐ヶ谷くんとあと凛ちゃんの彼氏くんも呼んだら?部屋はたくさんあるしお泊まりは大人数の方が楽しいし」

梨華ちゃんが笑顔で言った

うわぁ…なんか夏休み楽しみかも

「じゃあ、そうしよっか。私は蓮に聞いてみるから雪菜桐ヶ谷くんに聞いてみて‼」

「うん」

凛ちゃんに返事して私は翔くんに話してみることにした

「─っていうことなんだけど翔くん予定空いてる?」

わたしは夏休みの事を翔くんに話した

「へぇ。沖縄ね。特に予定もねぇし行ってもいいけど、一つ頼みたいことがあるんだけど」

頼みたいこと?

「ん?なに?」

「優斗(ゆうと)って言うやつが俺の友だちにいるんだけど、そいつも誘っていいか聞いてくれねぇ?」

優斗と言うのは同じクラスの一条(いちじょう)優斗くん

とても明るい性格で誰とでも仲良くできるタイプ

体育祭の時にたまたま席が近くて友だちなったみたいです

「うん。分かった聞いてみるね」

私は梨華ちゃんに聞くと

「うん。もちろんいいよ」

って言ってくれた

そのあと、蓮くんも行けることになったので夏休みは梨華ちゃんの別荘で3泊4日お泊まりすることになりました

うわぁー楽しみ!早く夏休みにならないかな?