体育祭が終わってから1ヶ月が経った

私はいつものように翔くんと登校していた

「翔くん、もうすぐで夏休みだね!」

「あぁ、そうだな」

夏休みなにしようかな?

私がウキウキしながら考えていると

「雪菜、夏休みもいいけどその前に、今日期末テストの返却日だってわかってる?」

あ!そうだった

1週間前にやった期末テスト今日返されるんだ

凛ちゃんと梨華ちゃんに教えてもらいながら勉強したけどやっぱり心配だな…

翔くんも勉強会に誘ったけど他の男子生徒と約束していたため一緒に勉強出来なかった

私が不安な顔をしていると

「っぷ、お前ってほんとコロコロ表情変わるな。見てて面白い」

そう言って翔くんは笑ってた

もう、私は本当に不安なのに

テストの点どうか赤点がありませんように…

私はそう願いながら学校へ向かった

教室へ入ると─

「あ、おはよう。雪菜ちゃん」

私に気づいた梨華ちゃんが挨拶してきた

「おはよう。梨華ちゃん」

私も返した

「はよ。市原」

そのあと梨華ちゃんに翔くんは挨拶した

「あ、うん。おはよう」

梨華ちゃんはちょっと意外だったのか少し戸惑いながら返した

そのあと席につくと

「雪菜ー!どうしよう‼私もうだめかも…」

凛ちゃんが涙目になりながら私のところへ
駆け寄って来た

「え!どうしたの?なにかあったの?」

凛ちゃんの姿に慌てていると

「雪菜ちゃん、気にしなくていいよ。凛ちゃんはただテストの点数心配なだけだから」

テストの…点数…

なんだ…ビックリした

「だって梨華ちゃん!もし赤点あったら補習受けなきゃ行けないじゃん!?そうなったら雪菜達とも蓮とも遊べなくなるし、わざわざ暑いなか学校に来るなんて嫌だもん‼」

「そんなの、私に言ってもしょうがないでしょ。文句あるなら先生に言いなよ。そんなに心配になるなら毎日ちゃんと授業受ければいいのに…」

二人の言い合いを見ていたら少しだけテストの不安もなくなった気がした

ガラガラ─

「席つけー」

先生が入ってくるとみんなで席についた