ーーー1週間後

陽は、あの出来事があってから、まるで何もなかったかのようないつも通りの日々を送っていた。

朝起きて、会社に行く準備をしながら、いつも通り朝のニュースをつけた。

「ーー茶道の家元、羽衣 雪人さんが昨夜、女性とホテルからでてくるところを撮られた模様です。」

「ーー何かと女性問題で世間を賑わす羽衣さんですが、果たして今回の女性との関係はどのようなものなのでしょうか。」

陽は、目を見開いて、そのニュースを聞いていた。

(〜っ、ええーーーー!!!この人っっ!)

陽はあのときにもらった名刺をとりだして、テレビ画面に映っている名前ともらった名刺の名前を見比べた。

「間違いない、同じ人だっっ」

(まさか、こんな有名人だったとは、、)

そう思いながら、あの日のことを思い返すと、

「〜っっ////」

なんとも言えない恥ずかしさが込み上げてきて、陽はそれを紛らわすように会社に行く準備を急いだ。