ーーーザーッ、ザーッ

シャワーを浴びながら、陽はさっきの雪人の様子を思い出していた。

(・・普段は眼鏡なんだ、、なんだか、大人の男性だったなぁ、、)

そんなことを考えながら、シャンプーに手にとると、

(あ、、この匂い、、羽衣さんの匂いだ、)

鼻を掠めたその匂いに、陽は自分が雪人と同じシャンプーを使っているこの状況が急に恥ずかしくなり、その場にしゃがみ込んだ。

「〜〜〜////////、何やってるんだわたしっ////」

そう独り言を呟き、何とか気持ちを落ち着かせてお風呂から上がり、リビングに戻ると、朝食の良い匂いが鼻を掠めた。

「うわぁっ!すごく美味しそうっっ!」

思わず出た素直に言葉に自分でも驚きながら

「これ、全部羽衣さんが、、?」

そう雪人に尋ねると、

「はい、誰かと朝食を摂るなんて久しぶりなので、つい張りきってしまいました。」

と、少し照れくさそうに笑った。

「すごいっ、とっても美味しそうです!」

キラキラと顔を輝かせながら、嬉しそうに言う陽を見て、雪人は幸せな気持ちになった。

「さぁ、冷める前に食べてしまいましょう」

陽は、雪人のその言葉を聞いて、嬉しそうに返事をするとイスについた。