ケータイ小説 野いちご

【完】『幸福論』

●4●


一人で気楽に、しかし金に苦労していた一徹であったが、はるかという新しい恋人が出来ると、少しだけ風向きが変わった。

はるかは見た目は明らかなギャルであったが、

「結婚したい人しか彼氏にしない」

と公言するほど古風な側面があって、一徹もそういうはるかを大切にしており、

「はるかに関西弁やめぇ言われたら東京弁にする」

と言い切ったほどであった。

はるかには母親しかなく、しかも一人娘でもあったからか、

「新しく息子が出来た」

とはるかの母親にも可愛がってもらえ、関西弁は直さなくて良いということになった。




< 13/ 20 >