翌朝、眩しい光で目を覚ますと、平さんの姿はなかった。

昨日はその大きな胸で眠ったのに。

だけど恋愛小説のお決まりである、朝になると姿がなくなっているというものかもしれない。

不吉な予感を胸に身を起こすと……





「藍ちゃん、おはよう」




大好きなその声が聞こえた。

その声を聞いた瞬間、急に鼓動が速くなる。

顔がにやけてしまう。

大好きだと感じる。




あぁ、こうも平さんが好きなんだ。

こんなに大好きなんだ!