今日こそは行こうと思っていた光来のお迎えを、


「優羽。いつまでサボるつもりなの?」


俺が向かうより先に現れた苛付いた顔したマネージャーに遮られてしまった。



もちろん、今の俺にサッカーが出来るワケも無く。
かと言って、その事情はチームメートはおろか顧問にだって話していない。



それに。
手術を受けたらもうきっと、サッカーなんて出来なくなる。



「しばらく休むよ」


「何言ってるのよ。 新学期にはまた練習試合だってあるのに」



俺には関係ない。



そう言ってしまえればどんだけ楽だろうか。



こうしてこれからいろんなモノを諦めて行く自分を、そろそろ受け入れなきゃいけないのかもしれない。




「もしかして、今付き合ってる彼女の為?」


「…………」


「今まで誰かに執着したりしなかったじゃない。どうしたの?」



訝しげに顔を覗き込むマネージャーの声で不意にある言葉が浮かんだ。