あれは何年前のクリスマスだっただろう……。



クリスマスツリーの頂上でキラキラと輝いてたお星さま。



クリスマスの日は夜空からお星さまがやって来て願いを叶えてくれる特別な日。



あの頃の俺はずっとそう信じて疑わなかった。



「ほらっ」


「わぁっ!」



母さんたちに気付かれないようにそっとツリーから外した星の飾りを差し出した俺に、大好きな幼なじみの女の子は嬉しそうに頬を赤らめて笑った。



俺はこの子の笑顔が大好きで……。



小さな手のひらの上でキラキラ輝くお星さまを満面の笑顔で見つめていた彼女に、



「大好きだよ」



こう呟いて柔らかい頬にそっとキスをした。