ケータイ小説 野いちご

【完】こちら王宮学園ロイヤル部

第2章 知らないと、思ってた?
・特別だということ








「南々瀬、お昼たべよーっ」



「はいはい。大和は?一緒に食べる?」



「んー、俺はそこらの男連中と食うから。

週に1回なんだし、たまにはみさとに構ってやれよ」



な?と、顔をのぞきこんでくる大和。

そうねと頷いて教室を出ると、ふたりで向かったのは「バラ園」と呼ばれている建物の中。言葉通りたくさんバラが咲く場所で、天井と壁が透明になっている。



食べ物を食べる場所、としては結び付きにくいかもしれないけれど、植物園の大きなビニールハウスみたいな感じだ。

席がたくさんあるし、ここで昼食をとる女の子は多い。



──転校して、早2週間。

女の子からの悪口が未だに耐えないけれど、案外普通にくらしている。



授業にはある程度出るけれど、ロイヤル部のメンバーにちょこちょこ仕事を教えてもらっているから、それの手伝いをしたり。

当然のことながら、断然最初よりも仲良くなったから、C棟にいる時間は楽しい。




朝は大和とみさとと学校に行って。

放課後はひとりで帰ったり、大和と帰ったり。



2週間過ごしていたら、いろいろなものが見えてきたりするけれど。

ひとまず今は、1週間ぶりのみさととの昼食だ。



C棟で椛に昼食を作ってもらうのも美味しいし好きなんだけど、みさととも食べたい。

……というわたしのわがままで、1週間に一度はC棟を出て食べることになった。



今日のお昼は、早起きして作ったお弁当。

「分けて」とおねだりしてくるみさとのお弁当からも、おかずを分けてもらいながら。



「最近楽しそうだね、南々瀬」



「……え?そう?」



「うん、毎朝一緒に学校来るけど、

ここ最近はずっと楽しそうな顔してる」




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